惠光寺の建立は、株式会社ミツトヨ創業者の故・沼田惠範師が、一人でも多くの方に仏法に出遇って頂きたいと発願(ほつがん)されたことに始まります。
昭和18(1943)年に三豊製作所宇都宮工場(旧横川村下栗)を設立した頃、近くには寺院がありませんでした。ミツトヨは創業以来、先祖に感謝する集い「祖先祭」を毎月行っていますが、その際に、ご導師をお願いできる寺院もありませんでした。その為、「いつかは一寺院を建立したい」と惠範師は決意されたのです。
発願からおよそ20年後の昭和39(1964)年10月、惠範師の旧宅を仮本堂として宗教活動を開始しました。また、幼児期からの宗教的情操教育を行うために幼稚園を開園しました。現在の恵光幼稚園です。
家庭主婦層の仏教教育を目指して仏教婦人会を発足させ、地域のコミュニティーセンターとなるようにと、惠光寺文化会館(現、めぐみ会館)を建てました。以後、惠光寺会館を中心に講話会、婦人会、文化活動等を通じて布教活動を推進しました。
昭和60(1985)年、本堂、庫裡、鐘楼、惠光寺文化会館等が竣工し、寺院としての形態を整えたのを機に、浄土真宗本願寺派の寺院となり、本格的な布教活動と人材育成の道場としてスタートしました。
昭和18年 | 宇都宮横川村に三豊製作所の工場を建設し、寺院建立せんことを発願 |
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昭和38年 | 恵光幼稚園開園(ミツトヨ従業員子弟対象の幼児教育発足) |
昭和39年 | 惠光寺仮本堂を設ける 宗教法人惠光寺認可される 宗教法人惠光寺付属恵光幼稚園認可される |
昭和42年 | ダライラマ14世が来訪し、境内にナツツバキを植樹 |
昭和44年 | 仏教婦人会発足 惠光寺文化会館完成 |
昭和51年 | 親鸞聖人銅像建立 合唱部、剣道部、茶道部等の文化活動を始める 子供会、父母の会・講話会が月例行事として始まる |
昭和53年 | 太子堂および仮鐘楼完成、除夜会法要が営まれる 本堂建立に関して伽藍様式は純日本式に決定 |
昭和54年 | 本堂建立のための惠光寺奉賛会発足 |
昭和55年 | 聖徳太子像奉安法要 |
昭和56年 | 本堂起工式 |
昭和57年 | 燈籠完成 |
昭和58年 | 本堂完成 日本庭園の造園に着手 |
昭和59年 | 鐘楼および庫裡完成 |
昭和60年 10月21日 |
大谷光照御門主(当時)の導師により入仏落成慶讃法要が行われる |
昭和63年 | 至誠館を三重県四日市市から移築復元 |
平成元年 | ドイツ国デュッセルドルフ市長キュルテン氏夫妻が来訪し、 宇都宮市長とともにリンデンバウムを植樹 |
平成10年 | 惠光浄苑造成完了 |
平成11年10月 | 惠光浄苑落成慶讃法要と惠光寺仏教婦人会結成30周年記念法要を厳修 |
平成23年 | 学校法人沼田学園を創立し恵光幼稚園が独立 |
平成25年6月 | 惠光寺浄苑落成 |
関東は浄土真宗発祥の地であり、親鸞聖人が20数年にわたってご苦労くださった土地であります。その関東は現在、日本の政治・経済の中心地となり、人口が集中し、その結果さまざまな社会問題が生じました。心にうるおいを与える寺院の役割が見直されてきております。しかし関東には人口に対する寺院の絶対数が足りないのではないでしょうか。
現代は、幼いころから浄土真宗のお育てを蒙った人がまだ多く残っていらっしゃいますが、それ以外の人やこれから育つ若者にも宗教心を涵養することが望まれます。そこで、少しでも念仏の輪をひろげるために、関東の地にお寺を建てるお手伝いができればと思うようになりました。
私は、お仏飯によって育てられ、また青年時代には親鸞聖人のすばらしいみ教えに支えられ、病気を克服し、現在にいたらせていただいております。
その親鸞聖人のみ教えを世の一人でも多くの方々に伝え、知っていただきたいと思い、この惠光寺を建立させてもらいました。
時代の変遷に目を向け、将来の浄土真宗一大飛躍のため、聖人にご縁の深いこの関東の地、下栗から積極的な布教活動を行なっていきたいという決意でおります。
この惠光寺が念仏を弘める道場として発展し、多くの方々の精神的憩いの場となり、また親鸞聖人のみ教えが弘まって、全世界に念仏の声が響きわたらんことを心より念じております。
つくば惠光寺(惠光寺分院)は、平成13年に公益財団法人仏教伝道協会により研究学園都市として位置づけられるつくば市に建立されました。現在は宇都宮惠光寺の分院として、最先端の科学文化都市から世界に向けて、伝道活動を展開しています。
〒305-0051
茨城県つくば市二の宮2-9-1(バス停・白畑公園前)
平成10年に開苑(全240区画)。惠光寺開基住職である沼田惠範師は、「お寺は聞法道場(み教えを聞く場)である」というお考えを持っていたため、当初は境内に墓地はありませんでした。しかし、寺院活動を続けていくうちに門信徒の方々より墓地の要望が高まり、相応しい場所もあった為、開苑の運びとなりました。桜や百日紅、アジサイなどの植物が来苑者のこころを和ませてくれています。
宇都宮駅西口より関東バスをご利用下さい。
●瑞穂野団地行 ●東汗行 ●本郷台行
下栗・惠光寺前で下車(約15分)
浄土真宗本願寺派 三豊山 惠光寺
電話 028-656-6120
Fax 028-656-4344
〒321-0923 栃木県宇都宮市下栗町2255番地